就職後の定着率
就職先企業一覧(100名以上の方が就職しています)
東京医科大学、島津メディカルシステム、フロムソフトウェア、アルプス技研、パーソルチャレンジ、P-UPチャレンジ、芝電機、アサンテ、株式会社ファミライズ・アーク、アイリスファーマ、SOMPOチャレンジド、ビースタイルチャレンジ、三恵技研工業 等
ごあいさつ
アクセス・連絡先
訓練プログラム
SIN医療福祉サービスでは、無理なく、ご本人のペースでプログラムに参加していただいております。
特性や就職の時期にあわせて見学や別のプログラムへの振り替えといった対応も可能です。
【グループワーク】
●内容:4~6人のグループに分かれ、2ヶ月かけて話し合います。イベントなどの企画から実行までを、利用者の皆さんで行います。
【障害受容】
●内容:座学形式で様々な障害を学び、自分の持つ障害への知識をつけます。
【アサーション】
●内容:自分と相手の両方を尊重した伝え方が「アサーション」です。生活や仕事上の問題を想定し、どのように自己主張するかを考えていきます。
【新聞要約】
●内容:好きな記事を選び、フォーマットに合わせてまとめて発表します。聞く側は発表内容をメモして、記事に対する自分の意見を言います。
【個別課題】
●内容:好きなこと、関心のある事柄について2か月かけて調べ、資料にまとめます。資料にしたものを、質疑応答を含め一人30分以内で発表します。
【座談会】
●内容:自分の課題や将来について語り、他の参加者から意見をもらいます。
【電話応対】
●内容:最初は敬語の尊敬語、謙譲語の違いから学び、メモをとりながら、実際の電話応対ではどのように対処するかを学んでいきます。
【認知行動療法】
●内容:ストレスなどで固まってしまった考えや行動を、ご自身の力でときほぐし、自由に考える心理療法です。
【アートセラピー】
●内容:テーマをもとに様々な感情を絵に表現していただき、その絵が何を表現しているのかをグループで話しあいます。
【報連相】
●内容:出された課題をもとに、適切な場面で報告・連絡・相談ができるように練習します。
【その他】
●認知行動療法、映画鑑賞、パソコン学習、企業実習、履歴書、職務経歴書、特性シート、面接訓練 など
利用者様のニーズに合わせて随時プログラムを作成しています!
一カ月のスケジュール(イメージ)
3日(月)
【AM】●新聞要約 発表準備 【PM】●新聞要約 発表
4日(火)
【AM】●新聞要約 発表 【PM】●事業所で目指すこと
5日(水)
【AM】●就職準備企業の選び方 【PM】●電話応対
6日(木)
【AM】●グループワーク6回目 【PM】●個別課題1回目
7日(金)
【AM】●傾聴メモ取り 【PM】●自習・パソコン等
10日(月)
【AM】●座談会「働くこと」 【PM】●エクササイズ(ヨガ、散歩など)
11日(火)
【AM】●認知行動療法 【PM】ストレスコーピング
12日(水)
【AM】●心理学から考える 【PM】●一分間スピーチ
13日(木)
【AM】グループワーク7回目 【PM】●個別課題2回目
14日(金)
【AM】●ボードゲーム 【PM】●自習・パソコン等
17日(月)
【AM】●新聞要約 発表準備 【PM】●新聞要約 発表
18日(火)
【AM】●映画鑑賞 【PM】●映画鑑賞 討論
19日(水)
【AM】●報連相 【PM】●個別課題3回目
20日(木)
【AM】●グループワーク クイズ大会 【PM】グループワーク クイズ大会
21日(金)
【AM】●面接訓練(ロールプレイ) 【PM】●自習・パソコン等
24日(月)
【AM】●アートセラピー 【PM】●人との距離の取り方
25日(火)
【AM】●タッチタイピング 【PM】●アンガーマネジメント
26日(水)
【AM】●障害受容 【PM】●企業の雇用制度
27日(木)
【AM】●グループワーク 振り返り 【PM】●個別課題4回目
28日(金)
【AM】●アサーション 【PM】●自習・パソコン等
利用者の声
20代男性 Sさん
【通う前はどんな気持ちでしたか?】
SINに通所する前は、適切な体調や食事管理も上手くできず、体調を崩しがちでした。さらに、必要な外出以外は家に引きこもってしまい、人と接する機会が極端に減り、メンタル面でトラウマや負の感情がフラッシュバックし、心身ともに衰弱してしまいました。 しかし「このままではダメだという気持ち」や「人の役に立つ仕事をしたい気持ち」があり、それを主治医に相談したところ「働くにしても、人と接する機会を設けた方が良い」と主治医から言われ、就労移行支援事業所SIN医療福祉サービスへの通所を始めました。
【通い始めて何か変化はありましたか?】
SINに通所を始め、プログラムを中心に利用者さんやスタッフの方と接する機会が増えました。また、認知行動療法というプログラムを学ぶことで、メンタル面の不調が極端に減りました。体調面では毎日決まった時間に起床し、SINへ通所する様に体調を整えたので、心身ともに回復傾向にあります。
まだまだ、心身共に不調な部分もありますが、そういった不調もプログラムを通して、利用者さんやスタッフの方々と相談し、解決の糸口を探しています。
プログラムを受講した際に、自分一人では気づけなかった長所や短所を学ぶことができたので、今後の就職活動に活かしていきたいです。
30代女性 Aさん
【通う前はどんな気持ちでしたか?】
うつ病になり会社を退職した後は月2の通院をしつつ半年間引きこもっていました。 その後は、ふさぎ込んだ一人暮らしの生活を送っていました。この時の対処法と言えば、辛かった記憶を無理に忘れ、時が経つのをただ待っているだけの状態でした。 身の回りの事が少しづつ出来るようになった頃でも、マイナス思考が止まらず自分との葛藤の日々を過ごしていました。ゆがんだ認知があり、対人恐怖も強くありました。 このままではいけないと分かっていながら、どうしたら良いか分からず、就職に踏み出す勇気もありませんでした。クリニックの先生に相談したところSIN医療福祉サービスを紹介してもらったのが入所にいたるきっかけです。
【 通い始めて何か変化はありましたか? 】
とても変化を感じています。 自分にとって楽になる考え方が出来るようになった事が大きかったです。今までは出来ていなかった自己理解と障害受容が出来たことが一番良かったです。
SIN医療福祉サービスは人間関係や自分自身を知るプログラムが多いです。 特性からか、自己分析が苦手だったのですが、様々なプログラムで少しづつ学んでいきました。大人になってから自己理解と障害受容をするうえで、自分自身と真っ向から向き合うのは難しく時間がかかりました。ですが学んできた時間は自分を成長させてくれました。
通所する前の自分とは180度考え方が変わったように感じます。 特に、仕事に対する考え方も変わりました。今考えれば、すぐ燃え尽きてしまうようなペース配分で無理をして働いていたことが不思議です。自分の特性を知ったことで、無理のないように長く安定して働くことが大切だということが分かりました。
今は就職活動中ですが、今度は自分らしく働いていけるような気がしています。
20代女性 Kさん
【通う前はどんな気持ちでしたか?】
幼い頃から強迫性障害に悩まされ、これが病気だと知ったのは高校性になってからでした。 なんとか高校は卒業したものの、病気は良くなりませんでした。そんな中でも、周囲の状況に左右され、必死に「普通のレール」に戻ろうとしました。予備校に通ったり、大学に行ってみたりと、かなり焦りながら無理をしました。 しかしながら、社会に出ても精神的不調により上手くいかず、その後は双極性障害も併発しました。何をしても長続きせず、自分を責めるようになりました。私はもうこの社会に居場所が無いとさえ思うようになり、落ち込む日々が続きました。 そんな時、主治医の先生からSIN医療福祉サービスを紹介して頂き、入所に至りました。
【通い始めて何か変化はありましたか?】
自分自身と向き合う時間が圧倒的に増えました。 心理学のプログラムや、コミュニケーションに関するプログラムが豊富なため、たくさんの“気づき”を得ることが出来ました。 特に重要だと感じたのが、“等身大の自分”を受け入れるということです。 私には無理をして、自分を必要以上に良く見せようとする癖があります。 しかしながら、その必要はなく、ありのままの自分を大切にする重要性を学びました。 これは自分を楽に、そして生きやすくする、大きなヒントだと感じています。 このように、ここで学んだことを吸収した結果、以前よりも落ち込む時間が短くなり、心が安定する時も増えてきました。これは就職し長く働く上で、とても大切なことだと思います。 また、真っ直ぐに「これから自分はどうありたいか」を見つめることができるようになりました。昔の私は周りとの比較ばかりで、自分のことは全く見ていませんでした。だから「普通のレール」というあやふやなものに惑わされ、自分の生き方を見失っていたと思います。 就職活動を始める段階ですが、ここで学んだことを活かして、自分を見失わずに長く働くことができるのではないかと思っています。
卒業生の声
Tさん(50代男性)人材派遣業
◆どういった流れでSIN医療福祉サービスを利用しましたか?
私は47才までいわゆる引きこもりの人生でした。アトピー性皮膚炎を患い、人との交流が苦手で、給料明細が伴うようなキチンとした就労をしたことがありませんでした。
社会福祉協議会のご支援により、高齢者福祉センターで働けるようになりましたが、経験の少なさから、社会人としてのルールもマナーもわからず、メンタルも不調になり、長く務めることができませんでした。
49才になり再就職を目指す中、医師から「就労移行支援を利用した方が有利」とアドバイスを受け、引きこもっている人を支援している方から、SINを教えていただきました。
最初に見学で訪れた時、入居するビルの入り口が薄暗く不安になりましたが、事業所の中は明るく、大通りに面した窓は解放感があり、居心地の良さを感じました。そして体験の中で、私と歳が近そうな方も通われていると知り、利用しようと決断しました。
◆プログラムを通じて学んだこと
「自分の意志と行動で自分を変えていく」といったら大袈裟ですが、自動思考に囚われて、息苦しさを感じたら、とりあえず笑顔を作ってみる。ちょっと違う視点で考えてみる。ちょっと誰かに話してみる。「ちょっとの試み」を続けることが大切なんだと思うようになりました。
◆どのような就活をしましたか?
私の場合は、基本的なビジネスマナーすら、身に付いていなかったため、普段からSINの職員さんを相手に、ビジネスマナーの実践に努めました。さらに、東京しごと財団の委託訓練の”実践能力習得訓練コース”で実務経験を補いました。
自分の年齢を考え、正社員やフルタイムでの就労を望み、合同面接会や実習面談会にも度々参加しましたが、良縁に恵まれませんでした。ブランクが長く、経験も知識もない自分には、高過ぎるハードルだと気づき、パートタイム求人にも目を向けたところ、実習がご縁となり内定をいただきました。
◆今後への思い
笑顔を忘れず、ハードルはなるべく低く設定して、ちょっとずつ進んで行こうと思います。
◆皆さんへのメッセージ
歩く速さは人それぞれですが、歩き続ければたどり着けます。無理せず自分を活かせる場所はきっとあります。皆さんが笑顔で過ごせるよう、皆さんとばったり出会える日が来るよう願っています。
Kさん(20代女性)小売業
◆どういった流れでSIN医療福祉サービスを利用しましたか?
主治医の先生からSIN医療福祉サービスを紹介して頂き、体験をして入所に至りました。
◆事業所でプログラムを通して学んだことはありますか?
心理学のプログラムや、コミュニケーションに関するプログラムが豊富なため、たくさんの“気づき”を得ることが出来ました。特に重要だと感じたのが“等身大の自分”を受け入れるということです。私には無理をして、自分を必要以上に良く見せようとする癖があります。しかしながら、その必要はなく、ありのままの自分を大切にする重要性を学びました。これは自分を楽に、そして生きやすくする、大きなヒントだと感じています。
◆就職活動についてお聞かせください。どのような体験をしましたか?またどのくらいの企業を受けましたか?
東京しごと財団様の委託訓練(実践能力取得訓練コース)を受けさせていただき、事務職の業務を体験することが出来ました。また職場体験実習面談会や障害者就職面接会に参加しました。実習を4社ほど、見学を2社ほどさせていただきました。そして実習を通して内定をいただいた企業様に入社することが決まりました。
◆今後への思いを聞かせてください
SIN医療福祉サービスで学んだことを活かして、無理をしすぎずに自分らしく働いていきたいと思っております。
◆皆さんへのメッセージがあればお聞かせください
SIN医療福祉サービスで過ごす時間は、自分と向き合う貴重なものだと思います。自己理解を通して自分らしく笑顔で過ごせますよう祈っております。
Tさん(30代女性)製造業業
◆通う前はどんな様子でしたか
離職して1年。月2回の通院でしか外出ができていないのに、生活のためにと『とにかく早く就職をしたい、転職活動をしなければ』と焦燥感でいっぱいでした。
発病当初に比べると体調が落ち着いてきていたことで『あとは時間が解決する』『前職と違う環境に身を置くことさえできれば問題なく働ける』と信じて疑いもしていなかったので、冷静な判断は何一つできていない状況でした。
それでも当時は、就労移行支援を転職活動のためにしか利用しようと考えておらず、ましてや自身の不調に向き合うなどという発想は持ち合わせてもなかったので、就活関連以外のプログラムを受けることに消極的でした。
体験通所を経て現実と体力の低下を痛感し、考えを改めるようになっていったのですが、今振り返ってみると、あの時に自己判断で転職活動をせずに通所を決めて良かったなと思っています。
◆どういった流れでSIN医療福祉サービスを利用しましたか
体調不良と親族の不幸が重なりうつ病を発症し、会社を退職。離職後1年は何もできない状態でした。
時に実家を頼りながら通院を続けるなかで、主治医から『転職活動を始める前に就労移行支援への通所を考えましょう』と説明を受け、その時に初めて支援制度と支援機関があることを知りました。
その後、病状が少し落ち着いてきた頃に改めて通所を勧められ、病院の精神保健福祉士さんにSIN医療福祉サービスを紹介いただき、見学に伺いました。
他にも支援機関はあると案内を受けていましたが、当時は比較検討する余裕も体力もなく、体験通所経て、そのまま通所を決めました。
◆事業所でプログラムを通して学んだことはありますか
また、通所前と変わったと思われるところはありますか
精神的、肉体的に体力がつき、病状も含め自己理解が深まりました。
週1回午後のみの体験通所から始め、週5日全日参加できるようになるまでに1年以上かかりました。なかなか上がらない通所ペースに焦りもありましたが、ギリギリ頑張れる負荷と向き合いながら調整していきました。
病状の把握と自己理解は、精神面の安定に繋がりました。“精神障害者保健福祉手帳の取得”“障がい者雇用制度で働く”など、頭では理解ができているのに、受け入れるまでに時間が必要な壁がいくつもありました。プログラムは内省する内容も多く、特にいままで無意識にとっていた思考・行動の根本追究には時間がかかりました。その時々に感じた葛藤や、説明のつかない不安に向き合うことは大変でしたが、なおざりにしていた自分を知る手がかりになりました。そうした事を繰り返していくことで病状と特性を少しずつ肯定できるようなりました。
どんな時もスタッフの皆さんは親身に寄り添ってくださり、ひとりでは挑もうともしなかった壁に向かう後押しをいただきました。自分だけでは選べなかった選択がたくさんあります。サポートの数々、感謝しております。ありがとうございました。
◆就職活動についてお聞かせください
どのような活動をしましたか、どのくらいの企業を受けましたか
委託訓練の受講、就職面接会、職場体験実習面談会を含め、全部で10社の活動でした。
最終的には事業所にご紹介いただいた企業に応募し、内定をいただきましたが、障がい者雇用だからこそ募集のある大手企業をはじめ、興味を持った企業は全て挑戦しました。
無理を承知の上での応募でしたが、不採用が続いた時期は苦しかったのを覚えています。それでも実習や見学には積極的に参加し活動を続け、今の自分が求めている職場環境・仕事内容をひとつひとつ明確にしていきました。
その結果、採用内定をいただいた企業に応募する頃には、複数の実習を経験した自信も手伝い、自分らしく選考に参加できていた様に感じています。
憧れていた業界・企業の実習にも参加することができたので、充実した転職活動になりました。
◆今後への思いを聞かせてください
長く通った事業所からの卒業に不安もありますが、これからも自分に寄り添って焦らずに生活していきます
◆皆さんへのメッセージがあればお聞かせください。
病状や環境などはそれぞれ異なりますが、社会復帰までの期間を一緒に活動する仲間が居たことはとても心強く、励みになりました。たくさん助けていただき、本当にありがとうございました。
皆さんがそれぞれの場所でご活躍されることを願っております。
これからの生活が穏やかで、素敵なものになりますように。